弊社が正規取扱代理店契約を行っているIPD Plenum社との現地ミーティング・ケイマンGT4・991GT3の動向調査の為先週末から５日間程アメリカ出張へ。例年ですと10月末〜11月上旬にはラスベガスで行われるSEMA SHOWにいく予定でしたが、今年はGT3カップチャレンジレースの準備も有り少し早めの訪米となりました。丁度このタイミングではSEMA SHOWに向けた車両の準備でショップは大忙し・・・その分貴重な話を聞く事も出来ました。

IPD Plenum (Innovative Pro Design社）のあるHuntington Beach界隈には、有名なチューナー・メーカーが多数存在しています。IPD Plenum社のファクトリーと弊社でも取扱代理店をおこなっているBBi Autosport社に訪問してみると・・・沢山の911ターボ（997・991・後期991カレラS）のチューニング作業が行われておりました。多くの車両のチューニングメニューは、IPD Plenum + IPD ターボY-PIPE、エキゾーストマニホールド＋エキゾースト変更、ECUチューニングと言った内容が非常にポピュラーです。新型991後期3.0Lターボ用のIPD Plenumは既にリリースされ、現在ターボパイプの開発が行われております。

こちらのポルシェ991ターボは、IPD Plenum + IPD Y-PIPEの取付、エキゾースト関係の変更とECUセッティングにより650ps オーバーへのチューニングメニューを施行中でした。パワーアップに伴いPDKトランスミッションの強化クラッチへのアップグレード作業も並行して行われていました。

BBi AUTOSPORT社の大容量インタークーラーキットや、インコネル製エキゾーストマニホールド、ロールゲージキット等、様々なアップデートパーツのご提案も可能です。

ターボのチューニング車両にはほぼ100%のIPD PlenumとIPD Y-PIPEが装着されています。ご覧の用に既存の純正ターボパイプの形状・インテークプレナムの形状が悪いために、ブーストレスポンスやエアーフローの効率が非常に悪く交換に伴い大幅なパフォーマンス向上が見込めるため非常に効果的なパーツです。

こちらが991ターボ系のインテークサンプルです。エアクリーナー〜インタークーラーを通過したエアーフローの流れが非常に分かり易く展示されています。装着してしまうと見えないパーツな為に皆さんその効果・その特徴に非常に興味があるとおもいます。弊社でも展示会イベントではサンプルを製作中です。

現在IPD Plenumは世界的にポルシェのチューニングパーツとしてオーダーが届いておりご覧の用にストックヤードも品薄気味です。NA直噴エンジン用のIPD Plenumは現在製作するのに1日４〜５個の供給能力との事です。弊社といたしましても国内での製品供給の安定化を計る為に供給量の調整・十分な在庫の確保を行う事を今回のミーティングで確認しました。また現行モデルの車両では取付インストールも複雑になってきているため、製品の販売とともに取扱ショップ様へはインストールを含めたアフターフォローも努めさせて頂きます。エンドユーザー様向けのWarantyも今後は設定させて頂く予定です。

他にも滞在中には西海岸の友人のSHOPへ足を運んできました。GT3・GT4ユーザーはサーキット走行するユーザーが非常に多く、セットアップが非常に重要視されています。弊社デモカーのケイマンGT4でもセットアップの開発を進めておりますがタイヤホイールの19インチ化、足回りパーツのアップデート、アライメントセットアップが最もポピュラーな組合せです。

この辺り重要なキーになるパーツの日本からの提供や情報交換、セットアップの方向性のディスカッション等非常にいい時間を共有する事が出来ました！

水冷ポルシェだけでなく、空冷ポルシェも空前のブームでそのカスタムもどんどんと多様化してきています。これはショップデモカーでもある964カレラの車両ですが、水冷系のパーツを流用した足回り・エンジンパーツのアップデートが各所に施されてました。エキゾーストはご覧の用に997系GT3マフラーが装着されてます。この車両はSEMA SHOWのエントランスに展示される予定です。

ショップにはSafari仕様のLuftgekühltの911カレラが有りました。ロングダンパーサスペンション変更・ラリースペックタイヤ・追加ランプなどラリードライブを楽しむまた違ったスタイルのポルシェの楽しみ方ですね！日本でもヒルクライムブームですのでこういったスタイルもご提案させて頂きます。