デモカーのケイマンGT4ですが、約3年で1.5万キロ走行し度々サーキット走行を行って来ましたがブレーキパッド交換の際にブレーキキャリパーのブーツ・ピストンに消耗が見られる為、キャリパーオO/Hによるメンテナンス作業を実施。
ポルシェ純正のGT3/GT3RS/GT4には同じサイズの6POD / 4PODキャリパーが使用されており、サーキット走行を行うとブレーキの熱によりブレーキダストブーツの破れ・ピストンに装着されているセラミックキャップ割れが発生して来ます。この消耗が進むとブレーキフィーリングの悪化、ブレーキのパッドの偏摩耗といった症状が現れ始め、最悪にはブレーキトラブルでブレーキが効かない・・・なんて事も起こりえます。
ポルシェの純正部品ではキャリパーオーバーホールに必要な補修部品が全て供給されておらず、ピストンキャップが破損してしまうとキャリパーASSYでの部品交換が必要でした。このセラミックキャップの破損トラブルは996/997GT3時代からずっと今までもサーキットを走る車両では発生しているトラブルです。走行中にこれが完全に割れてピストンから外れてしまうと・・・汗
今回レースブレーキメーカーから発売されているポルシェ純正キャリパー用の補修用ピストンキットを入手しセラミックキャップレスのピストンへのアップグレードと耐熱ダストブーツを使用したキャリパーオーバーホールを実施。ピストンサイズやシール部品はもちろん純正サイズと同じ設計です。
この方法でキャリパーを交換することなく消耗した部品は全てオーバーホールにてリフレッシュが可能でコストはキャリパー交換に比べ格段にリーズナブルです。
ブレーキパッドの摩耗が早くなってきた
ブレーキの引きずり音が気になる
ブレーキペダリリーフィングが今ひとつ
ダストブーツが破れてる
ピストンセラミックキャップが欠けてる・割れてる
こんな症状が出て来たらキャリパーは要オーバーホール時期です。適切なメンテナンスサイクルを守っていれば社外の強化キャリパーに変更することなく適切な性能を維持できます。
下町の文京千駄木にショップを構えるサンライズブルバード千駄木は、オーナー様のニーズに合わせて様々なチャレンジを続けてきました。現在では、ヨーロッパ車の足まわりのスペシャルショップとしてはもちろん、インテリア・エクステリアからエンジンまわりまで、半世紀以上にわたる豊富なノウハウをお客様にフィードバックできるよう、常に新しい情報・技術を積極的に取り入れています。