ポルシェケイマン・ボクスターを安定してサーキットで走行させるにはいくつか対策を施す必要のある場所があります。
それはブレーキです!!
え、ポルシェは大きなブレーキついてるじゃん!なんで??そんな考えをお持ちの方も少なくないはずです。元々Brembo製4PODキャリパーが使用されていますが、サーキット走行等ブレーキに負担のかかる状況では少々役不足なんです。連続走行を続けるうちにブレーキペダルのフィーリングに変化が・・・そんな症状は要ブレーキ強化の予兆ですよ。
今回デモカーのケイマンには新商品のテストということもありイギリス名門ブレーキメーカー”Alcon”のポルシェ987専用ブレーキキットを装着してみました。このブレーキの最大の特徴は純正18インチホイールが装着できること!純正PCCBブレーキキットよりも大きなブレーキという事です!!
こちらの”アルコンエクストリームブレーキキット”、ケイマン・ボクスター用ではフロント4POD φ365mm、リア4PODφ343mmが設定されております。Brembo GT-kitや純正PCCBブレーキに比べてもかなり大きなサイズ設定です。
フロントローターを比較してみてもサイズの違いが良くわかります。ローター径・ローターの厚みやエアーベーンの数にもブレーキ冷却効率は大きな影響を与えます。ローターは三日月スリットデザインでローターの耐久性を向上させ、2ピースのセミフローティング設計となっています。
回転方向が指定されローターベーンも大きく空いております。ローターの厚みも28mm→32mmとかなり厚くなり、熱容量は十分です。
専用キャリパーブラケット・ステンメッシュホースが付属しますので加工等一切なくボルトon取付が可能です。ん~デカい!
ビッグブレーキですが装着ホイールを選ぶことなく万能なブレーキキットです。18インチ装着可能な最大系のブレーキキットです。装着後はモノブロックキャリパー・ステンメッシュブレーキホースに変更されたことでリニアなペダルフィーリングに、制動力は格段に向上しました!
その後のサーキット走行でも全くブレーキ温度やフェードなどの症状は発生せず耐久レースでも安定したパフォーマンスを発揮してくれました。
下町の文京千駄木にショップを構えるサンライズブルバード千駄木は、オーナー様のニーズに合わせて様々なチャレンジを続けてきました。現在では、ヨーロッパ車の足まわりのスペシャルショップとしてはもちろん、インテリア・エクステリアからエンジンまわりまで、半世紀以上にわたる豊富なノウハウをお客様にフィードバックできるよう、常に新しい情報・技術を積極的に取り入れています。